SMAP効果でマリーナベイ・ザンズの予約件数が2倍に

昨年、SMAPが出演するソフトバンクモバイルの
テレビCMで、シンガポールのマリーナベイ・サンズ
が舞台のものがありました。

このテレビCMが放送されてから、
マリーナベイ・サンズのウェブサイトの
日本からのアクセス数が急増し、
ホテルの予約件数も2倍になったそうです。

シンガポール/マリーナベイ・ザンズ(MBS)

シンガポール/マリーナベイ・ザンズ(MBS)

日本からシンガポールへの便は比較的多く、
ユナイテッド航空やデルタ航空は深夜に到着するので、
市街地への移動手段が限られていました。
マリーナベイ・サンズはチャンギ国際空港から
無料シャトルバスを運行していて、
22時以降でも1時間置きに運行されています。
これなら夜遅く到着しても安心ですね。

マリーナベイ・サンズの建物は巨大なので
何処からでも撮影することができますが、
海から撮影することも可能です。
シンガポールのハーバーフロントから、
インドネシアのバタム島行きの
高速船が運航されています。

シンガポール/ハーバーフロント

ハーバーフロントを出航すると、
セントーサ島をぐるっと周って
マリーナベイ・サンズ沖を通ってインドネシアに向かいます。
その時が撮影するチャンスだと思います。

ハーバーフロントからは高速船だけではなく、
マレーシアのゲンティンが運行する
豪華客船スーパースターヴァーゴも就航しています。

シンガポール/豪華客船スーパースターヴァーゴ

SMAP広告効果で予約倍増:カジノのサンズ、邦人狙い攻勢[観光]

カジノ総合リゾート(IR)マリーナ・ベイ・サンズ(MBS)は、日本で今年放映されたテレビコマーシャルをきっかけに邦人予約件数が以前に比べて2倍に拡大した。レジャー客からの関心が高まっているほか、MICE(ミーティング・インセンティブ・コンベンション・エキシビション)イベントも継続的に増えている。重要市場の一つとする日本で、旅行関係者向け説明会の開催などを通じてさらなる集客増を図る。

日本ではソフトバンクが3月の東日本大震災後に、人気アイドルグループ「SMAP」を起用しMBSの空中庭園「スカイパーク」で撮影したコマーシャルを放映。建物の上に乗った船のような形状をしたユニークな同庭園は、「CG(コンピューターグラフィック)ではないか」とのうわさが浮上するなど大きな話題になった。

ジョージ・タナシェビッチ社長兼最高経営責任者(CEO)がNNAに説明したところによると、これまでにインドネシアやインド、韓国などでもMBSが映画やテレビドラマ、ドキュメンタリー番組の舞台に起用されてきたが、日本からの反響が最も大きかった。放送開始直後から、MBSのウェブサイトで日本からのアクセス数が急増したという。同CEOは「ソフトバンクのCMは日本でもともと人気が高かったことに加え、CMの完成度が高かったことで舞台となったMBSにも注目が集まったのだろう」との見方を示す。

MBSのホテル宿泊客数ではマレーシア、インドネシア、中国、香港などが上位に来るが、最近は日本人の増加が顕著だ。同CEOは、「日本からの旅行者は、有名シェフのレストランやブランド店など、MBSが誇る高級志向の各種施設の楽しみ方を理解している」ことから、今後も集客が拡大する可能性に期待している。日本企業が催すMICEイベントの件数も、東日本大震災の影響で一部がキャンセルされたものの、その後順調に回復している。

■会議も東京などで誘致

日本からの旅行者誘致の取り組みとして、旅行大手JTB、エイチ・アイ・エス(HIS)と協力してMBSでの宿泊を取り入れたツアーを組んでいる。また先月末には、東京や大阪など日本国内の複数都市で業界関係者向けの説明会を実施。旅行代理店に対してホテルやカジノ、商業施設、博物館といったレジャー施設について「あらゆる角度から説明した」ほか、ビジネスイベントの運営会社には会議や展示会での利用における利点をアピールした。

同CEOは、旅行業界との協力体制が集客において重要と強調する。同説明会についても「良好な関係を構築するための最も建設的な方法」と捉えており、今後日本だけでなく各国・地域で継続的に開催していく考えだ。

MBSは、今年4~6月期の税・利子・減価償却・特別損益調整前利益(EBITDA)が4億540万米ドル(約316億円)に達した。前期の2億8,450万米ドルから跳ね上がり、昨年4月に開業して以来、四半期のEBITDAとしては過去最高を記録。客室稼働率は90.8%で、平均客室販売単価も前期の285米ドル(約2万2,000円)から295米ドルに伸びている。

(2011年9月5日 NNA.ASIA)